生活スペースをインテリアデザインして行くうち、インテリアにこだわるほど、食ということが改めて気になります。食にこだわると、衣類も日用雑貨も、洗剤やシャンプーまでも気になりだしました。1990年に自宅東庵を建てたのを機会に、ワークはオーガニックライフコンサルタントにシフトしました。現在では「衣食住」に身体の運動も加え、目指すのは人それぞれに合った健康と幸福です。
 

ノブコーポレーション (2003年 東京都墨田区)

ニットのデザイナー水野信子氏の、KFCでの起業の時にオーガニックコットンを紹介しました。糸から創作するNOBのニットは、試行錯誤の末、やがて墨田区に「オーガニックニット」の店NOBを開店。3年が経ちました。オーガニック商品を育てることに努力を惜しまない堅実な姿勢は商品に反映され、顧客のリピーターも定着して来ています。店舗デザインも任されたので、身体に負荷のかからない天然素材と仕上げにしました。アレルギーの方も安心してお買い物が出来ると報告を受けています。

ヤワタホーム (2003年 千葉県香取市)

出会いは35年前にさかのぼります。当時社長だつた八幡正毅会長に、デザインの提供とそれだけでなく社名変更、そして「美しい暮らしのお手伝い」というサブタイトルを提案しました。それから20年、二代目八幡英毅社長は、引き継いだホームビルダーを千葉県で最初のISOを取得。住宅産業塾での出会いから「癒し健康住宅研究会」を組織して、その研究成果を活かし現在、我が国での健康住宅の最もレベルの高い「いやしろの住まい」を完成しました。

キュジーヌ ナチュレ レ ブランドゥ (2002年 東京都新宿区)

神楽坂にあるオーガニックレストラン。不動産物件を下見した時点でこの場所が良いと決めたのは、地の利と、奥に庭的な外部のスペースがあったことです。シェフの磯さんの優しい味は、素材にこだわる天然食材に調理が鋭く光ります。店舗デザインを監修した時、シェフと友人によってタイル張りなど内装工事の手作りの心も感じられました。フィンランドの友人のすすめで店舗に床暖房を施したのも初めての体験でした。

パーラーワコーガーデン (2000年 神奈川県横浜市)

パチンコ産業が25兆円規模になって、サラリーマンや一般の主婦までもが顧客となる現在。顧客の平均滞在時間が1時間半としても、そこでの健康的な環境を提供すべきと、オーガニックなパーラーを計画。内装材にはなるべく天然素材を用い、店内にはマイナスイオンを空調に乗せて蔓延させ、パチンコ台から出るプラスイオンやタバコの煙を消去させている。